ランニングってお金がかかるの?市民ランナーの懐事情

コラム
Source: fuelrunning.com

イギリスのRunner’s Worldのポッドキャストで、「ランニングって最近、お金がかかるようになってきた気がしない?」という話をしていて、とても共感できる部分があったので記事を書いてシェアしたいと思います。

ポッドキャストエピソードのリンク(Spotify)

初期投資が少なく済むスポーツ

ランニングは始めようと思えば誰でもすぐに始められる手軽さが魅力です。

シューズは運動靴があれば何でも良いですし、着るものも動きやすければOK。距離や時間を測りたければ腕時計を使っても良いですし、スマホを持って走ってもいい。もちろん、何も計測せずに感覚に任せて走ってもいい。

この初期投資の低さ、始めやすさがランニングの魅力でしょう。

走っているうちに、こだわりが出てくる

初期投資は少なく済んでも、続けていくうちに少しずつこだわりたいものが出てきます。

時間・距離などの計測機

スマホを片手に持って走るのが面倒だからGPSウォッチを導入したい。そう思うランナーは多いはずです。GPSウォッチはコスパに優れたモデルでも2~3万円します。もっといろいろな機能が詰まった最先端のプレミアムモデルを買おうとすれば数十万円にもなります。周辺機器として心拍系、体重計、パワーメーターなど、こだわり始めると天井知らずの世界です。

シューズ

最初は適当な運動靴があれば良くても、日常的に走るようになると運動靴では物足りなくなってきます。そこでトレーニング用のシューズを一足買う。スピード練習用のシューズを買う。レース用のシューズを買う...気づけば下駄箱をランニングシューズに占領されている状態に。ランナーあるあるです。

シューズも最新モデルのレースシューズは4万、5万と値が張る割に、性能は100キロくらいしか持たないというのもあります。私はプロランナー並みの実力が無ければそのようなシューズは意味が無いと考えていますが、ランナーによっては少しでもタイムを縮めたいという思いから最新のカーボンシューズを買ってしまいます。

ランニングウェア

古いジャージでも十分だと思えるのは最初だけで、ランナーたちはより機能的なウェアを求めるようになります。信頼のおけるブランドから購入するランニングウェアは一式揃えるとなかなかの出費になります。

レース

レース出場にかかる出費も。海外のマラソンメジャーズの大会は日本円で3万前後の参加費がかかりますし、そこまでの移動費、ホテル代、食事代など、合計すると数十万円かかります。地元の5キロレースなら数千円の出費で済みますが、だんだんと目標を高くしていくと、レース出場にかかる費用も高くなっていくのです。

出費を抑えるために

長くランニングを楽しむためには怪我をしないのはもちろんのこと、出費を抑える事も大切。奥さんと「ランニングと家族、どっちが大切なの!?」とケンカにならないよう、工夫しましょう。

最新のモデルは買わない

ランニングに限った話ではありませんが、最新のモデルというのは特に魅力的に見えるものです。車もスマホもファッションも、メーカは最新のモデルを売るためにマーケティングしますので、最新のモデルがでると旧モデルは一気に影が薄くなります。

しかし、大抵の場合は最新のモデルと1世代前のモデルにそこまで大きな違いはありません。大きなモデルチェンジでない限り、せいぜい細かい改善が施されている程度で、場合によってはコストダウンなどによって完成度が落ちることも。一方旧モデルは最新モデルが出ると価値が落ちるため、在庫処理の対象となり安売りされます。ここが狙い目です。最新モデルが出る前後で旧モデルの安売りを利用することによって良いシューズを安く手に入れることができます。

長持ちするものを買い、上手に使う

せっかく安く入手しても、すぐに使えなくなってしまうようでは本末転倒です。品質が良いものを割引で入手し、長持ちさせる。これが長いスパンで浪費を抑える秘訣です。

例えば、シューズはいつも毎日履いていると劣化が加速しますが、二足を交互に使うと一足を毎日履くより一足当たりの寿命が延びます。これはシューズの乾燥具合などが関係しているそうですが、シューズも休ませてあげると寿命が延びるのは意外ですね。他にも雨の中を走って汚れがひどい時は洗ってしっかり乾かすなど、手入れをすることで長持ちさせることが可能です。

大きな大会には闇雲にエントリーしない

ランチューバ―さんのビデオを見てると、一か月に1レースとか、毎週のように地方の大きなマラソン大会に出る人達がいます。どれも十分トレーニングを積んだ実力者たちですが、その人達はレースを走って視聴者を集める事が重要な仕事の一つなので、多少無理してでもレースに出ます。本当に記録を狙おうとすれば、年にせいぜいフルマラソン2,3回が限界です。実際、ほとんどのプロはそれくらいの頻度です。市民ランナーである私たちも、年に2、3回ほどフルマラソンに挑戦できれば十分でしょう。

大会によってはエントリーしても抽選がある場合があるので、複数のレースにエントリーして抽選の結果待ちになることもあるでしょう。でもエントリーしたレース全て抽選が当たったので、結局どれも出場するみたいなことは避けましょう。怪我のリスクが高まりますし、出費も嵩む上に疲労までたまって良い記録が出ないなど、どんどん悪い方向に行ってしまう可能性があります。

怪我をしてからでは遅い。マラソンのようにダメージが残るレースはなるべく保守的にスケジュールを組みましょう。

健康になることで、医療費が節約できる?

ランニングを通じて健康体になり、医療費が節約できるのでは?と考える人もいるでしょう。

健康を優先する事が理想的なランニングかもしれません。しかし私のようにランニングどっぷりはまってしまうと、ランニングが原因で怪我をしたりするので、その治療費を考慮すると医療費が節約できているとは言えません。少なくとも私が住むアメリカでは、ランニングによって医療費が節約できている感覚は皆無です。爪の下にできた水ぶくれの水を抜いてもらうだけで、日本円で3万円くらいかかりましたから…

まとめ

ランニングは初期投資ゼロで始められるものの、お金をつぎ込もうと思えばいくらでもつぎ込める世界です。出費を抑えて、ランニングを長く楽しめるように工夫しましょう。

*あなたの節約方法をぜひコメントで教えてください!

Comments

Copied title and URL