レベルが違う...!!ボストンマラソンの出走権を得るためにクリアしなくてはならない標準タイム

ボストンマラソン情報

ボストンマラソンはWikipediaにも書いてある通り、「完走者の平均タイムがワールドマラソンメジャーズの中でも抜きん出て速く、大半が4時間未満でゴールする」。

それもそのはず、ボストンマラソンは大会側が制定している標準タイムをクリアしていないと出走すらできないのです。

この記事ではボストンマラソンの出走権を得るための条件を見ていきたいと思います。内容は主にBAA(Boston Athletic Association)のホームページから情報を引っ張ってきています。

応募期間

ボストンマラソンの応募期間はとても短く、2024年大会の応募期間は2023年9月11日から15日までの5日間でした。しかもアメリカ時間の月曜ー金曜なので、仕事が忙しい週と重なりでもしたら応募し忘れてしまいそうです。そうならないように、前もってリマインダーを設定しておきましょう。

ボストンマラソンは早い者勝ちではないので、応募した順番は関係ありません。金曜日に応募しても条件さえ満たしていれば出走権を得ることができます。「早い」者勝ちではなく、「速い」者勝ち。

ネット上では早いタイミングで応募した方が有利、という情報も散見されますが、少なくとも公式では応募期間内であればいつ応募しても関係ないことになっています。

標準タイム

BAAのホームページからそのまま引用します。

条件:記録が認められる期間

2024年大会の場合、標準タイムを満たす記録は2022年9月1日から2023年9月15日の間に走られている必要があります。2022年8月以前に出た記録は認められません。

条件:フルマラソンの記録のみ有効

標準タイムをクリアするための成績はフルマラソンでの記録のみ有効です。
過去にはハーフマラソンの標準タイムも設定された大会もありましたが、最近ではフルマラソンのみとなりました。

条件:認定コースであること

記録はUSATF(アメリカ陸連)、AIMS(国際マラソン・ディスタンスレース協会)、またはそれに相当する海外団体が認定したコースで走られていなければなりません。

日本ではAIMSが認定したコースで行われる大会が24ありますが、うち5大会はフルマラソン以外の距離、2大会は女子マラソンです。

サブ条件:コース認定書が有効であるか確認するのは参加者の責任

コース認定の有効期限が切れていないかを確認するのは参加者の責任であるようです。大抵の大会は認定コースである事を前面に押し出してアピールするので容易に確認できると思いますが、必要であれば大会側に問い合わせましょう。

条件:大会開催日に満18歳以上であること

18歳以下のランナーは参加できません。

応募者数が大会の上限数を超えた場合

出走者の上限はあらかじめ決められています。2024年大会の上限は3万人です。

この人数を超える応募があった場合、条件を満たす応募者の数が3万人になるまで標準タイムが全年齢・性別の枠で平等に縮まります。(実際はチャリティー枠などもありので一般枠は3万よりもっと少ないです)これはつまり、例え標準タイムをクリアしていても応募者の数によっては出走権が貰えない可能性があることになります。

2024年大会では41,039人の応募があったため、標準タイムが5分29秒早まりました。例として34歳以下の男性の場合、標準タイムは3時間なので2024年大会では2時間54分31秒より速い記録をもって応募した人でなければ出走できないことになります。ボストンマラソンの歴史上最も標準タイムが縮まったのは2021年で、コロナの影響で参加者の上限が2万人に設定されたため7分47秒も標準タイムが縮まりました。

ボストンマラソン出走を目指し、出走枠のゲットをより確実にしたいのであれば、標準タイムより更に5~6分の余裕が欲しいところです

日本から出走を狙うなら

既述したように、日本には数多くのAIMS認定コースがあります。ご自分のスケジュールや地方に合う大会を見つけて出場しましょう。

記録が出やすい大会をお探しであれば、ノマドランナー キクチさんの記事をご覧ください。全国のマラソン大会を様々な視点から評価されていて、非常に参考になります。

まとめ

ボストンマラソンは市民ランナーとして一般枠の出走権を得るのが最も難しい大会の一つです。ロンドンマラソンは抽選の倍率が高いという理由で難しいですが、ボストンの場合は標準タイムというシステムがハードルを上げています。ワールドマラソンメジャーズの6レースを全て走破したい方には大きな壁ですね。年齢・性別によって標準タイムの難易度が若干異なりますので、より自分に有利なタイミングを見計らって挑戦しましょう!

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