ボストンマラソンに限ったことではありませんが、主にイベントの安全性を保つ理由からランナーが携帯して持ち込める物には制限があります。持ち込もうとしたものが荷物検査に引っ掛かると、ホテルまで戻っていては間に合わないので大抵の場合その場で捨てる事になります。
レース前に、自分の持ち物を念入りに確認しておきましょう。公式ウェブサイトで荷物持ち込みについて説明しているページはこちら。
この記事では長さの単位がインチで書かれています。1インチは2.54㎝です。
持ち込み可能なもの
これらは公式ウェブサイトで持ち込み可能と明記されていますので、安心して持ち込みできます。
容積1ガロンのビニール袋
ゼッケンをピックアップする時に貰える透明なビニール袋のこと。この中にスタート前に消費する食べ物や飲み物を入れて持ち込める。この袋に入りきらない食べ物や飲み物は持ち込めません。容量が1ガロン(約3.8リットル)で透明であれば、大会側が支給したものでなくてもOKです。
ウェイストパック
腰の周りに着用するタイプのパック。補給食、薬品、身分証明書、携帯電話、ホテルのカギ等小さなものを携帯するのに使用することが認められている。一人のランナーにつきベルト一つまで。
フュエルベルト
給水用の小さいサイズのボトルを携帯できるウェイストベルトです。一般市場で入手できるフュエルベルトである必要があるそうです(ただし、ボトルの容積は1リットル以下であること)。
「一般市場で入手できる」と書いてあるところを見ると、おそらく過去に手作りのベルトを持ち込んだ人がいたのでしょうか...
アームバンド
携帯電話やカメラ等を携帯するためのアームバンド。
ヘッドホン
ヘッドホンの使用は推奨されないが認められている。
防寒着
スタート前まで着る防寒着は持ち込みOK。スタート前に脱いで処分する場合、スタートエリアで地元のチャリティーに古着を寄付できるようになっているので、ご活用ください。
持ち込めないもの
ハイドレーションパック
ウルトラマラソン等でよく見る、背負うタイプのハイドレーションパックは持ち込めません。マラソンでの給水を自給自足でやるにはもってこいに見えますが、持ち込める液体の量がすぐに1リットルの制限(下記)を超えてしまうのも理由の一つでしょう。
ウェイトベスト等の複数のポケットのあるベスト
ハイドレーションパック同様、主に大量の液体を運ぶためのベスト類は使用できません。
銃やナイフなどの武器
これは言うまでもありませんね。
バックパック
バックパックや肩から掛けるハンドバックなども持ち込み禁止です。
小道具
小道具の定義が難しいのですが、例えばダンベル等の運動器具、軍事用小道具(何のこと?)、11インチx17インチを超えるサイズの旗などが該当するようです。
ガラス製の容器
恐らくワレモノで危険だという理由でNGです。
1リットル以上の液体が入る容器
飛行機に乗る際も持ち込める液体の量に制限がありますが、それと似ています。無制限に液体を持ち込めると問題が起こりやすいのでしょう。
自撮り棒
自撮り自体が禁止されているわけではないですが、要するに15インチ以上の長い棒を持ち込むのが禁止されているということのようです。
ストローラー
ベビーストローラーも含め禁止です。流石に日本からストローターを持ってくる人はいないでしょうが...
スーツケース
当然禁止です。
顔を隠したり、必要以上に場所を取るコスチューム
コスプレしながら走る事自体は問題ではないですが、忍者に扮装して顔を隠したり、空気を入れて膨らますようなコスチュームを着る事は禁じられています。
サイズが5X5X15インチ以上の物
約13センチx13センチx36センチの中に納まらない物は持ち込めません。
折り畳み式の椅子
恐らく過去に折り畳み式の椅子に座ってスタートを待つランナーがいたのでしょう。恐らくサイズ上も問題があり、持ち込めません。
アクションカメラについて
B.A.A.(ボストンアスレチック協会)はアクションカメラの使用を推奨しないというスタンスですが、禁止もしていません。ただランナーや観客がアクションカメラを使用して取られた動画や静止画は個人の範囲でのみ使用が許可され、商用に使用することはできないとされています。
つまり、例えばランチューバ―の方がボストンマラソンの様子を録画し、YouTubeにそのままアップしてしまうと、法的に様々な問題が起きる可能性があります。このルールを破った個人は使用された動画などに対しライセンス料を要求されたり、レースで失格となる可能性があります。
ちょっと検索すればボストンマラソンの動画が結構出てくるので、B.A.A.も取り締まりにそこまで力を入れているわけではないのかもしれませんが、もし動画を撮って拡散するような場合は自己責任でお願いします。
まとめ
どれも常識の範囲内だと思いますが、ランチューバ―の人達などはセルフィ―スティックが必須アイテムだと思うので、お気に入りの商売道具が没収されてしまわないように気を付けましょう。
ここに明記されていないものでも、荷物の全ては現場の警備員が危険と判断すれば持ち込み禁止の対象となりうる、と書かれています。ここに書かれていないからと、安全上きわどいものを持ち込もうとするのは止めてください。レース前に必要最低限なものだけ携帯し、レース後に必要なものは預けておきましょう。
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