ボストンマラソンのコース上のエイドはとても充実しており、取り忘れや他のランナーとのアクシデントなどでエイドが取れない場合を除いて不足することはまず心配はいらないでしょう。どの地点でどのようなエイドがあるか事前に知っておくことで、レースをシュミレートして備える事ができます。
この記事ではレース中に貰えるエイドを解説します。
公式ウェブサイトの情報源はここ。
給水
2マイル地点(約3.2キロ)に最初の給水所があり、そこから1マイル毎(約1.6キロ)に給水所が設置されています。給水所ではPoland Springs(ポーランド・スプリングス)というブランドのミネラルウォーターと、Gatorade(ゲータレード)というスポーツドリンクのレモンライム味が用意されています。
ここまで頻繁に給水所があるレースは珍しく、さすがボストンマラソンという感じですね。
ジェル
ボストンマラソンではコース上でMaurten(モルテン)のジェルが貰えます。貰えるジェルはGel 100(カフェイン無しのタイプ)とGel 100 CAF 100(カフェイン100㎎配合タイプ)です。モルテンのジェルは普通に買うと高価なので、レース中余裕があれば貰っておいて損はないです。ただレース中に使用する場合は、トレーニングの一環として何度か使ってみて、問題が無い事を確認してからにしましょう。当日貰ったものを初めて使うのはリスクが高いです。
ジェルは11.8マイル(約18.9キロ)地点、17マイル(約27.2キロ)地点、21.5マイル(約34.5キロ)地点で貰う事ができます。ただ混雑状況によってはうまく貰えない可能性もあるため、レース中に使うジェルは基本的に自分で用意しておき、貰えるジェルは予備と考えておきましょう。
コース上の時計
コース上では5キロごとと「重要なマイルポイント」にデジタル時計が設置されており、スタート時間である朝9時からの経過時間が表示されます。しかしアマチュアのランナーが走り始めるのは9時よりもっと後なのであまり参考にならないです。「15キロ地点を通過したな」という道しるべにはなるでしょう。
リタイヤする場合
マラソンは何が起きるかわかりません。私もリタイヤの経験がありますが、どうしてもフィニッシュできない場合は無理せずに棄権しましょう。海外遠征する時は特に体調を整えるのが難しいので、リタイヤの可能性も高まっていると思って備えておきましょう。
コース上には26か所(平均して1.6キロ毎)のメディカルステーションが設置され、必要な処置や指示を受けることができます。レース中はこれらのメディカルステーションをバスが巡回しており、棄権したランナーをフィニッシュエリアまで乗せて行ってくれます。
これらのサポートステーション(エイド・メディカル)はスタート地点に近い方から順に閉鎖されていくため、支持が必要な場合は早めに受け、閉鎖される前に巡回バスに乗ってフィニッシュエリアに向かいましょう。
コースの閉鎖
コースはスタートに近い地点から徐々に閉鎖され、一般道路に開放されていきます。
解放されていくペースは約14:23/マイル(約9分/キロ)で、フルマラソンに換算すると約6時間20分のペースです。これよりもペースが遅れた場合でも走り続ける事は可能ですが、その場合は道路の右側に寄って走るよう指示を受けます。そして沿道の給水所やメディカルステーションも閉まっていくので、コースが一般道に開放された後は完全に自給自足となります。
一般道に開放された後もB.A.A.(ボストン運動協会)によるサイクリスト達が最後尾について「サポートする」と公式ウェブサイトには書いてありますが、どこまでサポートしてくれるのかはわかりません。おそらく乗用車の通りがランナーを避けてくれるよう動いてくれたり、道を間違えないように先導してくれるといった類のサポートであり、給水までは面倒見てくれないと思います。
まとめ
マラソン中、最もアクシデントが起こりやすいのが給水所やエイドステーションの周りだと思います。周りのランナーのペースが変化したり、急に横に動いたりするからです。このような状況を避けてハプニング無しでゴールするために、事前に給水や給食のプランを作り、できれば実際に練習しておきましょう。
そしてどうしても棄権しなくてはならない場合は、コース上に26か所あるメディカルステーションにさえたどり着けばなんとかなる事を覚えておきましょう。
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